- 面接のときNGワードってあるの
- 採用・不採用の基準は何?
- 面接官はなにを見ている?
小さな会社で働く魅力はたくさんありますが、転職する際には独特の難しさもあります。
そこで、今回は小さい会社の現役面接官が、採用基準や面接のポイント、自己分析の方法など、転職希望者必見の情報をお届けします。
小さな会社でのキャリアアップを目指す方は、ぜひチェックしてみてください。
わたしの現在
小さい会社歴:約10年(2社)
社員数:6名
職種:プログラマー
人事採用にも関わる
出戻り転職で働いています。
この記事では小さい会社の人事採用に関わる筆者が、面接の成功法についてお話します。
小さな会社は研修制度が整っていない会社が多く、スキルやコミュニケーション力がある人材を重宝します。
小さい会社の特徴
小さい会社は独自の特徴があり、具体的な内容は以下のようになります。
- アットホームな雰囲気
- 業務の幅が広い
- 企業文化が強い
アットホームな雰囲気
小さい会社は社員数が少なく、社員同士の距離が近いため、アットホームな雰囲気があり、以下3つの特徴があります。
- 社員同士が親しい
- コミュニケーションが取りやすい
- 風通しがよい
業務の幅が広い
小さい会社は従業員数が少ないため、一人あたりの業務幅が広い傾向があります。
そのため、従業員は自分の業務だけではなく、他の業務にも関わることがあります。
そのため、自己啓発やスキルアップの機会が多いといえます。
企業文化が強い
小さい会社は社員数が少なく、経営陣が直接指導やコミュニケーションを取ることが多いため、企業文化が強い傾向があります。
経営理念やビジョンに共感し、会社に貢献したいという意識を持つことが大切です。
面接官が注目するポイントとその理由
小さい会社の面接官をしているわたしが注目するポイントは以下のようになります。
- やる気や熱意
- コミュニケーションスキル
- 協調性
- 自己管理能力
- 保有スキル
- 履歴書と職務経歴書の内容を確認
やる気や熱意
小さい会社は、大企業に比べ仕事の幅や業務範囲が広いため、自主的に仕事に取り組める意欲や熱意が重視されます。
面接官は、応募者がその企業に熱心であるか、自分のやりたいことをしっかりと把握し、その会社で実現させたいという強い意志を持っているかを見極めます。
コミュニケーションスキル
小さい会社は、社員同士の距離が近く、風通しがよいため、コミュニケーションスキルが重要視されます。
面接官は、応募者が明るく、丁寧な挨拶や話し方をするか、自分の意見や質問を正確に伝えられるかをチェックします。
わたしの会社は、顧客と直接会話して仕事をすることが必須なので、スキルと同様にコミュニケーション力を重視します。
協調性
小さい会社では、一人ひとりが多くの業務に携わり、社員同士協力し合うことが求められます。
面接官は、応募者が周りの人をサポートしたり、協力したりすることができるかどうかを見極めます。
自己管理能力
小さい会社では
- 人員が限られている
- 業務範囲が広い
ことから自己管理能力が重視されます。
面接官は、応募者が自分の仕事をきちんと管理し、期限までに仕上げることができるかを見極めます。
保有スキル
小さい会社は即戦力が求められます。
特に専門職や技術系の職種では、必要なスキルを持っているかが非常に重要なポイントとなります。
わたしの会社でもプログラマー募集の場合、どの言語を何年、どういったことをしてきたか詳細を質問します。
履歴書と職務経歴書の内容を確認
履歴書と職務経歴書の内容は、面接時にあらためて確認します。
例をあげると、ある仕事の経験があります。と書かれている職務経歴書をよく目にしますが、仕事全体のどの部分にどれだけ経験があるか不明な場合があります。
たとえば以下のようなとき
Aプロジェクト
- 作業工程A
- 作業工程B
- 作業工程C
自社で求めているものが、作業工程Cの場合、Aプロジェクトでどのくらい関わっていたか詳しく質問します。
手伝ったレベルで入社しては、即戦力にならないからです。
意外と自社に必要な経験が不足していることがあるので、丁寧に質問しヒアリングをします。
職務経歴書はどの作業を中心に行ったか、詳しく記載することが大事です。
面接のチェックポイント
会話のキャッチボールを正しくすることが重要です!
面接は緊張のせいか、質問の返答が長い方がいます。
会話慣れしていないのが伝わるので、
事前準備の重要性と具体的な準備方法
小さい会社の面接も、事前の準備が非常に重要です。
以下は、小さい会社の面接で事前に準備するポイントと具体的な方法です。
会社の情報収集
小さい会社の場合、ホームページやSNSの情報が少ないことがあります。
そこで、会社の事業内容や設立経緯などを調べ、面接で話題にできるようにしておくことが重要です。
具体的な方法としては、ホームページや、業界の専門誌や書籍、または取引先の情報を調べるなどがあります。
特に応募する会社の事業内容を知っておくと、会話がスムーズに進みます。
面接官としても「このひとはよく調べていて、入社後に仕事を任せても大丈夫そう」と安心でき、他の応募者と差別化ができます。
面接官への自己紹介の準備
小さい会社の場合、面接官が経営者や役員の場合が多いです。
そのため、自己紹介に適切な表現や、自身が持つスキル・経験をアピールできるように、事前練習しておくことが大切です。
また、面接官の立場や業界動向、会社の現状についても事前に調べ、質問や話題を用意しておくと良いでしょう。
チェックポイント
経営者と現場社員のペアで面接する会社はオススメです。
現場社員がいると現場になじめるかなど、経営者が気づかないところを見て採用判断をしてもらえるからです。
応募職種に関する情報収集と考察
応募職種がどのような業務内容か、そのために必要なスキルや経験を把握しておくことが重要です。
自身がその職種に適任であることをアピールするためにも、応募先企業が求めるスキルや経験を把握し、自分のスキル・経験と照らし合わせて考察しておくことが必要です。
面接の質問と回答例
小さい会社の面接では、個人的な話や経験、仕事に取り組む姿勢など、人柄や社交性を重視されることが多いです。
以下に、面接の質問と回答例をいくつか紹介します。
経験やスキルについての質問
この質問に対しては、正直に自分のスキルや経験を伝えることが大切です。
しかし、自分の経験を過剰にアピールすることは避けましょう。
また、自分のスキルや経験が仕事にどのように役立つのか説明すると良いです。
回答例
私はこれまでに○○の仕事を経験してきました。その中で、コミュニケーション力や問題解決能力を磨くことができました。御社の仕事でも、私の経験やスキルが役立つと思います。
自己紹介についての質問
自己紹介については、自分の名前や出身地、趣味などを簡潔に紹介すると良いです。
また、これまでの仕事内容や、どんな人物であるのかを説明すると良いでしょう。
回答例
私は〇〇と申します。出身は〇〇で、趣味は○○です。私は自分自身を努力家であると思っています。目標に向かって一歩一歩着実に進んでいくことが得意です。
コミュニケーション能力についての質問
小さい会社では、コミュニケーション能力が重視されます。そのため、自分がどのようにコミュニケーションをとるかを具体的に説明すると良いです。
顧客とのやりとりを例にあげ、仕事の実績も話すと説得力が増します。
回答例
わたしは前職で営業として働いておりました。お客様からはよく○○さんの説明は分かりやすく、困ったときはすぐに対応してくれるので頼りになります。と言われ、顧客の印象はよかったです。営業成績も年間通し社内で3位以内を常にキープしておりました。
チェックポイント
面接では自分自身をアピールすることが大切ですが、過剰なアピールは逆に効果がありません。
また、相手に対して敬意を持ち、丁寧な受け答えをすることも重要です。
面接の受け答えのコツ
面接の受け答えのコツは以下になります。
面接前にあらためてチェックしましょう。
- わかったふりをしない
- 具体例を説明
- ポジティブなことばをつかう
- 表情を明るく
- 謙虚な態度
わかったふりをしない
面接官の質問に対しては、よく聞き、理解したうえで答えるよう心がけましょう。
理解できないことは、正直にわかりませんと答えましょう。
わかったふりをすると入社後、適当に仕事をすると思われマイナス評価になってしまいます。
具体例を説明
質問に答える際には、自分の意見や考えを具体的な事例や経験を交えて説明すると、相手に伝わりやすくなります。
ポジティブなことばをつかう
質問に答える際には、ポジティブな言葉を使うことが大切です。
否定的な言葉を使うと、相手に不快感を与えることがあるためです。
表情を明るく
面接での印象は、言葉だけでなく、姿勢や表情、声のトーンなどからも伝わります。
面接中は、相手に対して明るい表情で、自信を持って話すようにしましょう。
謙虚な態度
面接での受け答えには、謙虚さが必要です。
自分がどんなに優れた人材であっても、相手に対して謙虚な態度で接することが大切です。
たとえ、相手が自分より優れていないと感じても「私はまだ経験が浅いため、今回の仕事でたくさんのことを学びたいと思っています。」と謙虚に返答することが大事です。
チェックポイント
小さい会社の面接では、自分自身をアピールするだけでなく、相手に対して敬意を持ち、丁寧な受け答えをすることが大切です。
また、具体的な事例や経験を交えて説明することで、相手に自分自身をより明確に伝えることができます。
採用・不採用の基準
採用・不採用の基準は各社それぞれですが、わたしの会社は以下のようになります。
- 必要なスキル・経験を持っていること
- コミュニケーション能力
必要なスキル・経験を持っていること
研修制度が整っていないため即戦力を求めています。
なので会社が求めるスキルや経験をもっていることが入社の条件です。
研修制度が整っていれば、入社後に強力な会社の戦力になれそうな人材もいるので、悩ましいところです。
コミュニケーション能力
わたしの会社は顧客と接する機会があります。
そのため、コミュニケーション力は絶対に必要です。
面接のときは、スキルや経験の次に
「顧客と接する機会があるけれどコミュニケーション力は問題ないか」
必ず質問しています。
製品を使用する顧客と接しながら仕事をしている人間は以外と少ないので、経験のある人材は貴重です。
チェックポイント
小さい会社は能力が高い方でも、なにか1つでも欠けていると不採用になるケースがあります。
不採用とされても、気持ちの切り替えが大事です。
まとめ
小さい会社が求めるものは多く、以下のような
- 研修制度がない
- 即戦力を求める
- コミュニケーション力が必要
様々な理由があり、転職活動が困難になることがあります。
不採用とされても落ち込まず、気持ちを切り替えて次へ挑戦することが大事です。