- 面接1回で入社して長続きするの?
- 面接1回ってことは採用のハードルが低く人の出入りが多い?
- 1回の面接でどんなことを質問される?
マニュアルに従って面接を受け、入社しても意味がありません。
入社後に思わぬ事態に巻き込まれ、苦労する可能性が高いからです。
わたしもある小さい会社を受け、1年で退職した経験があります。
理由は面接のときに遠慮して、
この質問はまずいかな……
と思う質問は避けたからです。
結果的に本質を見抜けず、入社後に不都合が発覚しました。
わたしの現在
小さい会社歴:約10年(2社)
社員数:6名
職種:プログラマー
人事採用にも関わる
出戻り転職で働いています。
この記事では小さい会社の人事採用に関わる筆者が、面接が1回でも大丈夫かについてお話します。
結論をお話しすると面接1回は、成功する可能性もあれば、失敗する可能性もあります。その理由をこれから説明します。
面接1回は大丈夫か
面接1回は成功する可能性もあれば、失敗する可能性もある。
わたしは両方経験しました。
失敗を恐れていては、自分に合う職場を逃す可能性があります。
失敗を避けるためには何が重要か?
これから説明します。
成功したパターン
成功したパターンは、自分が働きたい場所を、明確にすることです。
あなたはどんな職場で働きたいですか?
- 給料が少なくても残業がない会社
- 給料が欲しいから残業が多い会社
- 人間関係がよい
- やりたい仕事ができる
など、あげるときりがないですよね。
いざ転職となった時、箇条書きでまとめられますか?
ちょっとめんどう……
そう思う気持ちは、分かります。
満足度の高い転職を目指すなら、どんな職場で働きたいか、明確にすることは大事です。
わたしの場合、例にあげると
- 残業なし
- 土日祝日休み
これが希望で、長期間勤められる会社に入社することができました。
この会社も過去に大量離職があり、人によってはブラック企業になるかもしれません。
しかし、自分の希望がかなう場合、必ずしもブラック企業になるとはかぎりません。
失敗したパターン
失敗したパターンは、希望を妥協したときです。
残業なし- 土日祝日休み
残業ありを受け入れましたが結果は……
社長がワンマンで仕事のこだわりが強く、満足いく結果がだせなければ、深夜残業から休日出勤まで仕事が続きました。
自分の希望がかなわない会社に入社し、苦労することになったとき、とどまる意欲がわかなくなります。
採用プロセスや選考基準について
小さい会社の採用プロセスや選考基準は、企業や業種によって異なるため一概には言えませんが、一般的な流れや考え方について説明します。
採用プロセス
- 募集要項の公開
- 書類選考
- 面接
- 選考結果の連絡
1と2、4は中大企業も行っているプロセスですが、小さい会社のほとんどは面接が1回なので要注意です。
なぜなら、1回の面接だけでは会社の本質が分からず、ブラック企業に入社する可能性が高くなるからです。
失敗談
わたしも会社の不都合を隠されたまま入社し、苦労した経験があります。
バリバリの営業社長で雰囲気に飲まれたことも失敗の原因でした。
面接で確認する内容の詳細を知りたい方はこちら
調子のよい経営者だと感じた場合、注意が必要です。
選考基準
小さい会社の選考基準は、大手企業に比べると人物重視の傾向があるとされています。
以下に、小さい会社が重視する選考基準をいくつか挙げます。
- 仕事のモチベーションがあるか
- コミュニケーション能力
- 専門的スキル
- 柔軟な対応力
- 協調性があるか
小さい会社は、社員数が少ないため、個々の社員の能力が、会社全体の成長や組織力に大きな影響を与えることがあります。
その理由から、小さい会社では人物重視の採用傾向が見られることがあります。
他には大手企業に比べると、社員同士のコミュニケーションが重要な役割を果たします。
そのため、コミュニケーションが取りやすく、柔軟性や協調性がある人物であることが求められます。
顧客と直接会話する機会があるので、スキルと同じくらいコミュ力も重視しています。
面接で聞かれる質問とは?
質問として多かったのは以下の3つです。
- 自己紹介
- 転職理由
- 転職前の仕事内容
「転職前の仕事内容」については、小さな会社は即戦力を求められるので、詳細を話すことで自社に合うかイメージしやすくなります。
わたしの失敗した理由がこれで、前職の経験がただしく面接官に伝わっていなかったようです。
伝わらないとどうなるの?
面接官に仕事ができる人間と都合のいいように解釈されてしまいます。
そうならないために転職前の仕事内容と同時に、職場環境を相手に伝えることが大事です。
自分がどんな職場環境で働いていたか詳細を話します。
- 社風(体育会系か)
- 社員数
- どんな社員がいたか
- 年齢層
- 仕事の自由度
- 客層
環境を伝えることがなぜ大事か?
面接官に自社と前職の環境を比較してもらいたいからです。
例えば自社が体育会系で転職前は文科系の会社の場合、体育会系の会社でやっていける?
という疑問がわき、合う合わないの判断材料になるからです。
わたしはおとなしい社員の多い職場にいたので、体育会系の職場は最悪な居心地でした。
面接で成功するためには?
面接前の準備の仕方や心構えについては、以下の内容が重要になります。
- 自己分析をする
- 企業について調べる
- 履歴書や職務経歴書を再度確認する
- 会社が求める人物像をイメージする
- 服装や身だしなみに注意する
- 質問を考える
自己分析をする
面接で聞かれて困る質問として、長所と短所についてがあります。
この質問を正確に答えることで、面接する会社と合っているか判断材料になります。
自己分析ってどうやるの?
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一度自己分析しておけば、複数の会社で「長所」「短所」
の回答に困ることが無くなります。
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企業について調べる
企業のホームページやSNS、ニュース記事などから、企業の事業内容や理念、歴史などを調べておきましょう。
求人条件がよい理由で事業内容に興味なく応募したとしても、面接中に入社意欲がわくかもしれません。
ホームページの情報くらいは覚えて面接にのぞむべきです。
小さい会社はホームページが情報収集の中心になります。
履歴書や職務経歴書を再度確認する
自分がどのような経歴を持っているかを再度確認しておきましょう。
面接で聞かれる可能性のある質問に備えて、過去に取り組んだ業務やプロジェクト、その結果や成果などを具体的に振り返っておくことが大切です。
面接のときにあいまいな点があると、マイナス印象になります。
会社が求める人物像をイメージする
会社が求める人物像をイメージして、その人物像に合致していることをアピールしましょう。
方法としては、ホームページやSNSなどで情報を収集して把握することです。
たとえば、小さい会社は研修制度が充実しておらず、人手不足なところが多いので以下のような人材を重宝します。
- 単独で仕事をすることが可能
- 学習意欲がある
- コミュニケーション力がある
- 自己管理ができる
- 柔軟性がある
1つでもあてはまれば、面接官にアピールすることができます。
服装や身だしなみに注意する
面接での第一印象は非常に重要です。
企業の業種や文化に合わせた適切な服装や身だしなみで面接に臨みましょう。
参考:doda 面接の服装・スーツ・髪型・メイク【転職活動の身だしなみ】
プログラマーは服装が会社によって様々で、面接時の服選びは大変でした。
会社のホームページやSNSなどで仕事風景を紹介していることがあるので、それで判断するのがよいかもしれません。
スーツでネクタイをしている場合、面接では同じ格好をするのが無難といえます。
チェックポイント
小さい会社は、顧客と直接コミュニケーションをとる機会が多いので、顧客に合わせて大丈夫かも服装でチェックします。
質問を考える
質問をした方がよい理由は
- 自分にとって最適な職場を見つけるため
- 面接官とのコミュニケーションを深めるため
- 好印象を与えるため
この中で特に大事なことが「自分にとって最適な職場を見つけるため」です。
質問がないと、なにか不都合があった場合、隠されたまま1回の面接が終わります。
これは非常に危険なことです。
面接で確認する内容が分からない方は、以下にまとめていますので、参考にしてください。
面接官の心理や考え方について
面接官の心理や考え方はズバリ
会社の不都合を隠して、いい人材がほしい
隠して入社させ、体調不良に陥らせ、人をなんだと思っている経営者は本当に多いです。
こういう経営者は実際にいて、わたしは本当におこっています!!
具体的にわたしが隠された内容は以下です。
- 求人票に記載している内容と相違がある
- 問題のある社員を隠す
- 業務内容を隠す
実際にこんな会社に入社し、1年で退職しました。
わたしは小さい会社の面接官もしていますが、絶対に説明した不都合は隠しません。
不都合を隠したところで、長続きする可能性は少ないからです。
自分の質問したいことは、遠慮せず面接を受けてください。
チェックポイント
ブラック企業の価値観は人によって異なります。人によってブラックと思うことも、思わないことがあります。
転職活動は自分の価値観を正確に把握することが大事です。
小さい会社の面接が1回のまとめ
面接が1回の場合、ブラック企業に入社する可能性があります。
しかしすべての小さい会社を決めつけては、転職のチャンスを逃してしまいます。
わたしの転職成功時は以下のことに気をつけました。
- 自分の希望をまとめる
- 面接のとき遠慮なく質問する
面接のとき、「この質問はまずいかな」と思った質問ほど遠慮してはいけません。
»小さい会社のメリットが気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。